皆様こんにちは。やっと暖かくなってきましたね。
暖かくなってきますと、花粉がつらくなる季節です。花粉症の方は、マスクなどして予防してくださいね!
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今回のお題は「幹細胞とは」。専門家の私たちがわかりやすくご説明します。
幹細胞とは
幹細胞は、もともと私たちの体の中にあるものです。
私たちは、60兆個の細胞で成り立っています、その細胞の元になるのが幹細胞です。
例えば、指を包丁で切ってしまい血を流すほどの怪我をしても、1週間~2週間で元の状態に戻っていませんか?
怪我をしたことで、幹細胞が集まってきて指の修復をし、元の状態にします。
これが、幹細胞の働きなんです。
幹細胞にはヒト幹細胞と植物幹細胞がある
幹細胞には、ヒト幹細胞と植物幹細胞とがあります。それぞれについてみていきましょう。
ヒト幹細胞
ヒトの細胞には、レセプター(受容体)と呼ばれる特定の形をした「カギ穴」のような役割を果たす細胞が存在します。この「カギ穴」にぴったり合う「カギ」となる物質をリガンドといい、成長因子やサイトカイン(情報伝達物質)などのたんぱく質がそれに当たります。このカギ穴にぴったり当てはまるカギをさす事で始めて細胞の活性が始まるのです。
レセプターとリガンドの仕組みは動物特有の情報伝達手段で、植物の細胞にはこの仕組みはありません。
例えばこの仕組みを車にたとえると、レセプターは車のカギ穴、リガンドが車の鍵となります。車に鍵をさしエンジンをかけると走りますよね!これが細胞が活性化され再生される仕組みなんです。
幹細胞の種類
●体性幹細胞
生まれながらに私たちの身体に存在し、目となり鼻となり人をかたちづくるさまざまな細胞に分化する能力をもつ細胞の総称の事。細胞のもととなる細胞とでも言いましょう。
体性幹細胞は、なんにでもなれる未来ある子供の細胞で、それぞれ指令されたものにのみ成長し役割を果たします。「目」になるよう教育されれば途中で鼻に変化することはありません。
このように、色々な組織に分化していく特徴の事を、多分化能といいます。
●ES細胞
ES細胞は、受精卵から核を取り出して作られる幹細胞。生命を触っているということから倫理的な問題があり、取り扱いが難しい細胞です。
●IPS細胞
IPS細胞は、山中教授がノーベル賞を受賞されたことで、一気に知名度があがりましたね。再生医療でも注目の高い細胞です。皮膚からとりだして細胞に特定の遺伝子を入れて細胞の分化をしています。
幹細胞の働きは、多分化機能ということで、さまざまな細胞に分化できる機能と自己複製能力細胞分裂しても、さらに自分自身と同じものを作り出せる能力があるので、最初に例で挙げましたが、包丁で指を切っても元に戻ると言うことなんです。
植物幹細胞
植物の幹細胞は、細胞膜のマイクロチャンネルという経路を通じて命令物質が出入りする仕組みとなっており、保湿や抗酸化に優れています。
植物由来の幹細胞にはレセプターとレガントというものはありません。そもそも活性しないと言うことで、植物とヒトとではその仕組みが違います。
ヒト幹細胞を化粧品に取り入れる試み
ヒト幹細胞の働きを化粧品などに用いたら、究極のアンチエイジングに繋がりますよね!?
医療での幹細胞の研究は、もう数十年前からされていましたが、化粧品ではここ最近出始めてきました。これからのアンチエイジングに革命を起こすことになるでしょう。
私は、4年前ぐらいからヒト幹細胞に携わり実感しています。
この世の女性は、老化知らずの世の中になっていくのではないかと思っております!
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